地盤調査・解析の流れ
1.地質・土質を調べる
地質の特性を知るには?
土質や特性を知りつつ、現場ごとの正確な土質を把握することが大事になります。
実際の調査では異なるデータが得られることもあります。
自然状態の関東ローム層は一般的に強度が良好!
関東ローム層とはおもに台地や丘陵地など、非常に古い時代に堆積した土質です。安定していて、良好な強度を有していますが、一度乱してしまうと著しく強度が低下してしまうという特徴があります。自然状態の関東ロームであれば、地盤改良工事を必要としない場合もあります。
腐植土は非常に軟弱です...
腐植土とは水田や沼地などを埋め立てた際に残った植物が多く混入した土で、水分を多く含んでいて、スポンジのように少しの力を加えるだけで大きく収縮する非常に軟弱な土です。したがって、住宅の建築においても非常に問題が多いため、十分な地盤対策が必要となります。
大事な敷地。
昔の土地をご存知ですか?
土地の歴史は地盤の良し悪しを知る重要な情報源!
水分を多く含む土質が堆積する「水田・沼地・谷地」などは地盤の弱い可能性が大きく、「山地(台地・丘陵地など)」などは地盤が強いと予想できます。このように、その土地の過去の姿は地盤を知るための重要な情報源となります。
土地履歴は資料を参考に調べます。
- 地形図
- 1/25,000と1/50,000の2種類があり、書店で購入できるほか、CD-ROMやインターネットでも閲覧することができます。
- 旧版地形図
- 土地改変以前の地形が書かれている場合が多く、その土地の過去と現在を見比べるのに役立ちます。
- 土地条件図・地形分類図
- 土地条件調査の結果から地形分類について示したもので、地盤をある程度判断するのに役立ちます。
- 空中写真
- 地形や土地利用、都市化など、その土地の移り変わりを判断するのに役立ちます。
- 地質図
- 地質の状態を示す地図です。岩石の分布や地質構造などを確認できます。
- 地盤図
- 大都市や臨海工業地帯で作られているボーリングデータをまとめたもので、地盤の大まかな構造を知る上で便利です。
- その他
- ハザードマップ(災害予想地図)や都市圏活断層図などが挙げられます。